プレスリリース

ルミナスが糖尿病性黄斑浮腫(DME)における選択的網膜治療術(SRT)の臨床実験を開始したことを発表

◆2009/11/5 - Santa Clara, CA, USA

眼科・サージカル・エステティックの領域における医療用レーザ、IPLそしてラジオ波機器のグローバルメーカーであり、販売元であるルミナス(LUME.PK)は本日、糖尿病性黄斑浮腫(DME)における選択的網膜治療術(SRT)の臨床治験を開始したことを発表しました。この実験はイスラエルのTel Aviv Medical Centerにて、医学博士Anat Loewenstein先生の指揮のもと実施されます。

ルミナスのPresident兼CEOのDov Oferは、「われわれは選択的網膜治療術(SRT)の臨床評価において革新的な眼科用レーザの最先端に再び位置することを誇りに思っています。それはつまり、世界中の眼科医の治療方針をかえることになった革新の歴史とともに、眼科において世界初のアルゴンレーザ光凝固装置を開発した企業に与えられた特権のひとつにすぎません。」と述べた上で、「われわれはまた、多くの医療における業績を持ち、網膜に関する一流のスペシャリストとして知られ、尊敬されている医学博士のLoewenstein先生とコラボレートできることを大変光栄に思っています。」と加えました。

SRTに関する発言の中で、Anat Loewenstein先生は「眼科用レーザは何年もの間、さまざまな網膜疾病の治療において重要な役割を果たしてきています。しかしながら、副作用がないということはありません。一般的なレーザの治療は、一般的に健常視力に不可欠である網膜の感覚神経組織に対して有害な熱損傷を引き起こします。
網膜専門医として、私はルミナスのSRTテクノロジーは従来のレーザを超えた大きな潜在的可能性を有していると考えています。
それは選択的に網膜色素上皮層をターゲットにし、感度の高い感覚神経層に対してダメージを与えることがないからです。その結果、治療域において暗点(盲点)を避けることができます。しかしながら私が期待を高めているのはSRTが患者に主としてもたらす潜在的恩恵ともいえる、追加損傷がなく世界中の何千万人もの人々の視力を奪っている状態を改善する可能性を持つ無痛治療であるということです。これまでのデータによると、ルミナスのSRTテクノロジーはその治療法となりうる可能性をもっており、これはまさに私たちがこれから調査するものであります。」と結びました。

「ルミナスのSRTテクノロジーはさまざまな網膜疾病の治療に対して大きな可能性を持っています。われわれの最新の知見では、世界中の何百万人もの患者の視力にマイナスな影響を与える眼疾患において、網膜色素上皮は重要な役割を果たします。周辺組織に熱損傷を引き起こすことなく細胞層を選択的に治療できるということは、いつの日か患者たちに希望を与えることができるかもしれない生物学的反応を起こすでしょう。」 と、ルミナスのVision Medical Directorである眼科医のPazit Piankaは述べています。

「ルミナスのSRTテクノロジーの臨床効果に対するこの新しい調査とともに、ルミナスは眼科用レーザテクノロジーにおいて優越性と革新に対する、何十年にもわたるコミットメントを再び明言しています。」ルミナスの Vision Senior VP & General Manager であるLloyd Diamondは述べています。「約10年前にわが社は選択的光加熱分解という新概念に基づいた選択的レーザ線維柱帯術(SLT)を上市しました。その間、ルミナスのテクノロジーが先駆的で臨床的な実績を持ち、開放隅角緑内障(POAG)に対する第一選択療法となり、点眼に代わる実行可能な方法であることを証明してきました。われわれはSLTが緑内障治療に劇的な改革を起こしたように、SRTが網膜治療に革命をもたらす可能性を秘めていることを信じています。この治験はその事実を確認する助けとなるでしょう。」とDiamondは結んでいます。

臨床治験について

臨床治験は、Tel Aviv University のSackler Faculty of Medicineの眼科准教授兼、学部長代理でありイスラエルのTel Aviv Medical Center の眼科ディレクターであるAnat Loewenstein医学博士の指示のもとで実施されます。102の患者眼にて実施されるプロスペクティブ実験は糖尿病性黄斑浮腫におけるルミナスのSelective Retina Therapy(SRT)治療の有効性を評価するために計画されました。実験の継続期間は術後4,8,12ヶ月をフォローアップする2年間となります。患者はすべて、ルミナスSRTレーザ治療を受けます。このルミナスSRTレーザは、ルミナスと、そのリサーチパートナーであるドイツ、リューベックのMLL(Medizinisches Laserzentrum Lübeck)とのコラボレーションにより開発されました。ルミナスはこのテクノロジーに対し正式な権利を有しています。

選択的網膜治療術(SRT)について

選択的網膜治療術(SRT)は、神経網膜を損傷することなしに網膜色素上皮(RPE)のみを選択的に標的とする、新しいレーザ技術です。さまざまな黄斑疾患は、網膜色素上皮細胞の減少によって引き起こされる、または著しく悪化すると考えられています。それを踏まえて標準以下の網膜色素上皮細胞を脈絡膜と感覚神経網膜(とくに光受容体層)に副作用を及ぼすことなく選択的に破壊する治療法は、病気の進行を止める、あるいは悪影響を取り除くであろうと仮定されています。

高濃度のメラニンを含み、入射光を約50%吸収する網膜色素上皮細胞への選択的効果は、すでにルミナスSRTレーザを使って立証されています。1.7μsのレーザパルス幅で眼底を照射することにより、周りの組織構造に対して少ない温度上昇で、網膜色素上皮を破壊するメラニン細胞の周囲を高いピーク温度にすることを可能にしました。このプロセスは健全な網膜色素上皮の増加や循環を周辺から引き起こし結果、網膜組織の全体的な代謝を助け、健常化を促します。

ルミナスのSRTレーザは網膜色素上皮を選択的にターゲットとするよう設計されています。これはグリーン(倍周波、Nd:YLF, 527nm)レーザで、100Hzで繰り返し1.7μsパルスを照射します。一連のパルスによってもたらされるこの低い平均パワーは、このケースにおいては網膜色素上皮網膜色素上皮細胞の中のメラニン顆粒である、有色のターゲットを含む細胞あるいは発色団にレーザ治療を限定します。その結果、これらの特定の細胞のみを選択的に障害することができます。