最小限の組織侵襲

組織中の水分に非常によく吸収されるCO2レーザーは、数あるレーザーの中で、最も組織侵襲の少ないレーザーです。

最小限の組織侵襲
CO2レーザーの10,600nmという最も長い波長は、軟組織内に70%以上ある水分への並外れた吸収力を持っています。組織に照射されたレーザーのエネルギーのほとんどが組織内の水分に吸収されるため、周辺健常組織には影響を与えることなく、患部のみをピンポイントで手術することができます。また、非接触使用なので、患部に直接触れることのない低侵襲手術を行うこともできるのです。
05j.PNG余分な熱エネルギーが患部周辺組織中の水分に吸収されるため、組織への到達深度は非常に浅く、最小で0.1mm単位からのアプローチができます。
その熱侵襲は0.05~0.5mmと非常に少なく、その結果レーザーの熱による組織侵襲を最小限にとどめることができます。

06j.PNG
CO2レーザー は・・・
最小で約100マイクロメートル(1ミリの10分の1)しか到達しないので、病気の部分だけをとることができるのです。
DIODE(半導体)レーザーやNd-YAGレーザーの熱侵襲はCO2レーザーのおよそ10~40倍にも及びます。








下の写真は卵白にCO2レーザー(左)とNd-YAGレーザー(右)を同じエネルギーで照射したものです。Nd-YAGレーザー(右)は深く侵透し、光の強い散乱により、内部が深く掘られているのに対し、CO2レーザー(左)の侵透は非常に浅く、光の散乱がほとんどないことがわかります。

09j.jpg卵白にCO2レーザーとNd-YAGレーザーを同じ
エネルギーで照射
左はCO2レーザー、右はNd-YAGレーザー。
CO2レーザーの侵透度は非常に浅い
(提供:防衛医科大学校 菊地 眞先生)。